人生のやりがい生きがいは、志を抱き自ら一歩を踏み出すこと(コラム126号 2025 年 4 月)

コラム

京都東ライオンズクラブ 京都東GP(グローバル・パイオニア)支部の発足!

先達(せんだつ)同志を集めるライオンズクラブ

新たなチャレンジをこの春から行います。
それが『京都東ライオンズクラブ 京都東GP(グローバル・パイオニア)支部の発足』です。

ライオンズクラブは、世界最大の社会奉仕団体で、地域社会の改善や人道支援を目的とし
て活動するボランティア組織です。
1917 年にアメリカのシカゴでメルビン・ジョーンズ氏が創設した
“Liberty, Intelligence, Our Nation’s Safety”
(自由を守り、知性を重んじ、われわれの国の安全をはかる)
をスローガンのもと約 4 万クラブ、約 140 万人が社会奉仕活動を行っています。
ちなみに日本では、2760 クラブ、約 9 万7千人の会員がいます。
そして最初にお伝えしたいのは「ボランティア」のことです。
日本でボランティアというと「無償の奉仕活動」と捉えられがちですが、本来の意味は違
います。ボランティアという言葉は、英語の「volunteer」から生まれました。
語源はラテン語の「volo(ウォロ)自ら〜する」や「voluntas(ウォランタス)意志」といわれ
「自発的な意志による行動」を指します。
日本人に分かりやすく説明すると「先生」のことです。
学校の先生ではなく「先に生きた」経験を活かして他を導く人「先達」のことをいいます。
そして、 【GP(グローバル・パイオニア)支部】と名付けた意味は先達のことであり、
私たちが発足するライオンズクラブは【グローバル先達支部】なのです。

ローカルスタンダードからグローバルスタンダードへ

発足に当たり、なぜライオンズクラブなのか、なぜ世界標準(グローバルスタンダード)
なのかとよく聞かれます。その答えは、今世界が大きく変わろうとしてるからです。
いえ、もう既に変わり出しています。トランプ政権、ロシアとウクライナ問題、中国問題、日本
の外務省、政治と消費税、農業と自給率、エネルギー自給率などなど言葉に出せば切りがありません。
そして世界に依存する日本は、もう既に日本だけ良ければという考えでは成り立たちません。
とはいえ悲観的に考えてる訳ではありません。
日本人だからこそ、大好きな京都から始めるからこそ、世界へ響き繋がる可能性もあるはずです。
わたしは「ローカルスタンダードこそグローバルスタンダード」だと考えます。
ライオンズクラブが地域に密着したクラブをベースに、より地域・地元の人に共感を得て奉仕し、
国に貢献し、世界に奉仕するクラブであるように、私たちの新たなライオンズクラブも京都から関西、
日本、アジア、世界へと思いを馳せています。
GP 支部の会則に下記の内容を入れました。

第 2 章 目的及び事業
第3条(目的)
・会員はライオンズクラブの行動指針を理解し、自らの専門分野を生かし、教え学び合う
仲間として相手を認め、敬い、協力する。
・”奉仕活動“を通じて、人生の生きがいを見つけ、豊かな人生を過ごせるように努力する
事を目的とする。
第 4 条(事業)
・日本や世界の魅力を若い世代や外国人等に伝え、日本や世界の事をよりよく理解してもらう活動
・伝統文化や伝統産業の重要性を理解し、その魅力を紹介する活動
・SDGsの普及活動
言葉にまとめるとシンプルですが、様ざまな思いを込めています。
例えば第3条には、吉田松陰先生が作られた松下村塾をリスペクトし参考にしています。
「人間は必ず才能、良い所がある、それを交換、教え会った」事で 100 人以上の弟子が出
来、松蔭先生が死刑後も、弟子たちが一丸となり維新に貢献しました。お互いの良さを見
つけ教え会う事はめちゃくちゃ大切です。
第4条に世界を加えたのは、世界のことも知らなくては、日本の本当の良さがわかりませ
ん。強いて言えば、日本の悪い所も知らねばなりません。他国の事を知り比較が必要です。
その海外視察に失敗したため松蔭先生や多くの志士が殺されましたが、一人の若者だった
新島襄は成功し、約 150 年前に大きな一歩を踏み出し同志社を創りました。
余談ですが「諸君ヨ、人一人ハ大切ナリ」。これは新島襄氏が欧米視察中に
生徒たちが退学処分を受けたことを悲しみ、新島襄氏が語った一節だそうです。
かつて深山大沢で「小魚」も「大魚」も育てたいと語った想いや「誰一人として取り残さない」
という現代の SDGs の考え方に通じています。

ピースボート船旅から見る

私は「ピースボート」世界一周クルーズが大好きです。
ピースボートは、国際交流を目的とした日本の非政府組織(NGO)で、
多様性にあふれる世界の人と人が直接出会い学び、行動する場を作り、
更には国と国の利害関係を超えた繋がりを創り、平和の文化を築く団体です。
旅の途中でピースボートが貧困や震災で苦しむ地域への支援物資の届け出、地雷廃絶キャ
ンペーン、植林ボランティアなど多くの活動をしている事を知り感動しました。
これは勝手な思いでもありますが、私たちのライオンズクラブがいつかピースボートと
パートナシップを築きともに活動できればと考えています。

最後に他にもこんな思いを持つ同志を集めたいと思っています。
1.自分の周りや街、日本や世界、例えば貧困問題を少しでも良い方向に変えたい人
2 .個人それぞれの長所を認め人生の生きがい・やりがいを見つけたい人
3 .世界中に行ってみたい・観てみたい・知りたいを実現したい人
4 .大自然の摂理を日々の生活に取り入れる人
これは自身のビジョンとも重ねています。
一人で出来ないこともありますが、いくつになったって、
志(こころざし)があればいつでもチャレンジできるはず。
そしてそれぞれが持つ「先達」を活かしたボランティア活動を、どうぞ皆さま、
私たちとともに大きな一歩を踏み出しませんか・・・。

テック産業アナリスト 能任裕行

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