AI×DX(デジタルトランスフォーメーション)=AI 革命の実現『ChatGPT』
テック産業アナリスト-のと裕行のライフイノベーションコラム-108

コラム

遂に実現した全世界で話題の対話型 AI 『ChatGPT』

ググる時代から AI が学習して答えを生成する時代へ

私は 2021 年 4 月 17 日のコラム 63 号で、「AI 革命」と題して様々な AI(人工知能)の可能性 を提示しましたが、その中で紹介したイーロンマスクが創設した企業「OpenAI」が、今世界中の話題を独占しています。
それは、2022 年 11 月に一般公開した『ChatGPT(チャット・ ジーピーティー)』という AI が人間が話すような言葉を生成する自然言語 AI ソフトです。
その人気は、留まることはなくリリースからわずか 5 日で100 万人が登録をするほどでした。
ちなみにどれだけ凄いかというと、あのインスタグラムで 2 カ月半、Facebook でも約 10 カ月が 100 万人登録にかかりました。
そして、もう既にマイクロソフト社が 1 兆円レベルの投資を検討していると発表し、現在は、検索といえば Google が 7 割から 8 割を占めていますが、今後はこの『ChatGPT』が標準装備される可能性が出てきました。
『ChatGPT』は現在 3.5 バージョンですが、4.0 が間もなく発売されます。
みなさんもぜひ 登録して試してみてください。(https://chat.openai.com)

その驚愕の実力を試してみよう

とにかく使い方は簡単です。 思った文章を書きこむだけで『ChatGPT』は答えてくれます。
今回は就活に役立つ Kindle 本を執筆中の自分の考えと対比するために下記の 3 つの質問を投げかけてみました。「Q: が私の質問」「A:が ChatGPT の返答」です。

Q:就職活動をする学生へアドバイスしてください

A:就職活動は、将来のキャリアに向けて重要なステップです。以下に、学生が就職活動をする上
でアドバイスをいくつか紹介します。

  1. 自己分析をする:
    自分自身のスキルや強み、希望する職種や企業などを明確にしましょう。これにより、適切な企業や職種を見つけることができます。
  2. ネットワークを構築する:
    就職活動では、人脈がとても重要です。学生時代から、職業上のネットワークを構築しましょう。
  3. 履歴書と自己 PR を整える:
    履歴書は、就職活動の中で最も重要な資料のひとつです。自己 PR も同様です。履歴書を整え、自己 PR を説明しましょう。
  4. エクセル スキルを身につける:
    エクセル スキルは、ビジネスシーンで求められるスキルのひとつです。
    就職活動中には、エクセル スキルが必要な場面がある可能性がありま す。
  5. インターンシップやアルバイトを積極的に受ける:
    インターンシップやアルバイトは、将来の職業についての経験を積む上で非常に有益です。できるだけ多くの経験を積むように しましょう。

2 つ目の質問は自身が務める会社について尋ねてみました。

Q:富士通に就職したいのですが、将来性はありますか?

A:富士通は、IT 業界で有名な大手企業であり、多くの分野において事業を展開しています。
ブロックチェーンに関しては、金融業界における取引のセキュリティや、物流業界における貨物の追跡などに使用することで、業務効率の向上やコストの削減を図るために取り組んでいると考えられます。
富士通は、ブロックチェーンをはじめとする新しい技術に取り組んでいるため、将来性はあると言えます。
また、富士通は多くの分野において事業を展開しており、将来的にはブロックチェー ン技術を活用したサービスを拡大する可能性もあります。
富士通に就職することで、様々な業 界における技術に触れることができる絶好の機会となると思います。

3 つ目は、少し突っ込んだ内容を尋ねてみます。

Q:Web3 系のテック産業に就職したいのですがどこがいいですか? 教えてください。

A:Web3 系のテック産業においては、ブロックチェーンを活用したサービスを提供する企業が多いです。
これらの企業は、通常、以下のような業務を行っています。
• スマートコントラクトの開発
• データのセキュリティやプライバシー保護
• トークンエコノミーやデジタルアセット
• P2P 取引など 例えば、以下のような企業があります。
• ConsenSys
• チェインガーディアン
• ブロックチェーン。
• ビットフューリー
・円
• ポリチェーンキャピタル

また、Web3 系のスタートアップ企業や、ブロックチェーンに関連したインキュベーションプログラ ムに参加することも検討することができます。
ただ、Web3 系はまだ新しい技術であり、市場もまだ成熟していないため、リスクもあります。
就職先を選ぶ際は、企業のビジョンや成長性、チームの方針などを確認し、自分に合った企業を選んでください。
いかがですか?
正直、私は驚きました。 返答は普通に自然に人間のように返答してくれます。また、同じ質問でもその都度その都度、 AIが学習するのか内容が違います。質問の仕方やタイミングなど人間同士がコミュニケ ーションするように答えてくれます。Google の検索では、キーワードによるものですが、 『ChatGPT』は、まさに対話です。
また、その可能性は計り知れません。 今後は、企画書の作成、小説作成や作詞、文章の要約や添削、スケジュール作成、翻訳、悩み相談、プログラミング、情報検索などなど、そして、まだまだ成長過程ですが、いつかコラムもAIが書いてくれるかもしれません。

次なる課題はAIの倫理(エシカル)。AIは脅威なのか?

この問題も過去のコラムで「エシカルテック」と題して何度も提言して来ましたが、 『ChatGPT』のように自然な言葉を生成することで、それを人間が作ったのかAIが作っ たのか、区別が出来ないほど進化し続けています。 アメリカの調査会社のユーラシアグループが発表した「2023 年の世界の 10 大リスク」の中 では、1 位「ならず者国家ロシア」、2 位「最大化する習近平の権力」、そして 3 位は「テクノロジーによる社会混乱」でした。
つまり世界の脅威は、プーチン大統領、習近平、そしてAIなのです。
私は、この社会問題は資格教育として考え、車の免許のようにAIを扱う免許制を導入すべきだと提案します。
今後、スピード化され進化するAIは、より身近により便利に、そしてより脅威となる可能性があります。
アメリカでは、もう既に論文や課題の提出に『ChatGPT』の使用を禁止した学校も出ています。
専門用語で「アテンションエコノミー」という高度な情報社会においては、
情報の優劣よりも人々の関心・注目(アテンション)という希少性こそが経済的価値を持つようになり、
実態とは異なるものが目的化・資源化される「関心経済」のことを言いますが、
しかし、この経済も今までは人為的に操作されていましたが、もしもAIがAIの意志で、炎上マーケティングをする未来があるとするなら、人間が排除されるのではなく、人間がより人間の尊厳を持ち人間らしい生き方を見つけ、AIがきっかけとなり、より強く人間が成長する世の中になると私は信じたいです。

テック産業アナリスト のと裕行でした。 
ありがとうございました。

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