テック産業アナリスト-のと裕行のライフイノベーションコラム-7
ノット7『DX都市×テック=SDGs国際未来都市~2030年というターニングポイント~』

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2020年3月14日

2020年3月13日、マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツさんが退任の発表をされました。「テクノロジーアドバイザー」としては関わる意向は示されましたが、経営からは退かれるそうです。今後は、自ら設立した財団で気候変動や教育、公衆衛生に関わる慈善事業に専念されるそうですが、私的にはテック産業の一つの時代の幕が閉じたような寂しさを感じます。

キリスト教の東方教会では、イコン画(キリストや聖母、聖人の宗教画)のことを「ウインド(窓)」というそうです。そして、その「イコン画の窓」は天界と繋がり、人々を見守り、神の光が降りる「聖なる窓」と信じられていたそうです。

そして、あなたが創った聖なる「Windows(窓たち)」には、そんな願いを込めていると一説では言われています。ビル・ゲイツさん、教えてください。いよいよ「ウインドウ(窓)」を開き旅立つあなたは、どこに向かい、そして新たな時代の「新たなテクノロジーの窓」は、どこに繋がり、何が見え、どんな未来都市なんでしょうか・・・。

今回は、デジタル・トランスフォーメーション都市についてお話します。

・デジタル・トランスフォーメーションというSDGs未来都市

皆さんは、SDGsについてご存知ですか?

正式な読み方は、S (sustainableサスティナブル)D(developmentデベロップメント)Gs(goalsゴールズ)で、持続可能な開発目標の略称です。

そして、このSDGsは、未来のこどもたちのために、世界の平和のため地球の未来のために、2015年に国連サミットで定められた2030年までに達成させたい17の目標と169のターゲットのことです。

日本の政府は、2016年5月から安倍首相が自らが本部長となり、全ての国務大臣がメンバーとなり、経済・社会・環境の分野における8つの優先課題と140の施策を盛り込み、世界のモデルとなるように、国内実施と国際協力の両面で、国際社会をリードする様々なアクションプランに取り組んでいます。

また、予算のスケールも大きいです。国際保全の推進に4億ドル・難民問題への対応に5億ドル・女性の輝く社会の実現に2018年までに30億ドル、総額日本円にして約4000億円を投資し、昨年度も数千億円が投資され、2020年は、これからの10年に向かうアクションプランの各省庁の予算総額は、1.7兆円といわれています。

これらは、全てが【SDGs】を推進するためのプランで、例えばデジタルインフラ整備の予算も【SDGsビジョン】を見据えています。そして、受託する民間企業及び団体も、このビジョンに向かうでしょう。

そして、デジタル・トランスフォーメーション都市(以下、DX都市)の考え方も、このSDGsに向かっています。そして、何よりもビジネスチャンスだと私は考えています。

DX都市は、人類が理想とする未来都市であるとともに、世界を牽引するサステナブル企業や投資家、そして日本の政府もこの道を歩き出しました。ですから、企業の皆さん、この未来都市には、ビジネスチャンスという宝の山が眠っています。しかし、それは一人の力では探せません。【SDGsフレンドシップ】という仲間が必要です。さぁ一緒に探しに行きませんか?」

政府は現在、世界的に進む都市化を見据え、「環境モデル都市」「環境未来都市」「SDGs未来都市」をテーマにモデル都市を設定し取り組んでいます。

そして、このプロジェクトの大きなターニングポイントが、【SDGsの目標】である2030年にやってきます。この2030年までの10年後は、単なる10年ではなくて、企業が生き残れるのか否かが掛かっている大事なタイミングだと、私は思っています。

それは、テック産業だけではなく、中小大企業も関係なく、【SDGsという社会貢献】がなければ、社会に必要な企業であるかないかが問われることになるでしょう。

しかし皆さん、今ならまだ間に合います。このビジョンの流れに乗ることが出来れば私たちの未来が、宝が眠る未来の都市の姿が出現するのです。

ちなみに私が勤める富士通では、「Ridgelinez株式会社(リッジラインズ)」というお客様のデジタル・トランスフォーメーションを実現する新会社が、4月1日から営業を開始します。

グローバルで事業環境が急速に変化する中、既存の業種・業務の枠組みを超えたディスラプションが起こり、あらゆる業界において俊敏かつドラスティックな変革が求められています。0から1を生み出すトランスフォーメーションデザインファームとして、デジタル・トランスフォーメーションに取り組むお客様に、コンサルティングから先進テクノロジーの実装までワンストップでサービスを提供します。

話を戻しますが、これから2030年まで国連加盟国も日本政府もオリンピック・パラリンピックも万博も、そして大手企業だけでなく、テック産業全てが【SDGs】を見据え、向かうことになるでしょう。

TRANSFORMING Our World   我々の世界を変革する

【SDGs】という未来ビジョンは

より良き新たな世界を創造する時代を導き出しました

デジタルテクノロジーを無機質な機械だととらえずに、人々や企業、世界がテクノロジーにより、今まで以上に結びつきを持ち繋がるんだと考えてください。

ME からWE 私だけでなく、私たちの時代が【SDGs国際未来都市】です。

テック産業アナリスト のと裕行でした。
ありがとうございました。

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