世界経済フォーラムの観光競争力ランキング
街を歩いて最近こんな風に感じたことはありませんか？
コロナ前は、街に爆買いの中国人観光客が多かったけど、最近は中国人だけでなく欧米や他
のアジア諸国など、世界中の人が日本へ観光に訪れてる・・・。
そうなんです。実は日本は、2021 年頃から世界中から最高の観光地として選ばれ始めてい
ます。
例えば、 世界経済フォーラムが隔年で国家競争力調査の中で発表する 『旅行・観光開発指数
（Travel＆Tourism Development Index・TTDI） 』の世界ランキングで 2022 年度に初めて
1 位に輝きました。それだけではありません。アメリカの観光雑誌『コンデナスト・トラベ
ラー』の「世界で最も魅力的な国ランキング」でも昨年 1 位になり、 「世界観光都市ランキ
ング 2023」 では、 東京は 20 位から 4 位に、 大阪は 42 位から 16 位に急浮上し、 京都 27 位、
札幌 58 位、福岡 61 位と続きます。
この現象を、 安易に円安の影響だという評論家の方も多いですが、 私は違うと思います。
なぜなら TTDI の調査指標は、大きく 5 つに分かれ「経済的活力」 「旅行・観光政策と実現条
件」 「インフラストラクチャー」 「旅行・観光の需要促進」 「旅行・観光の持続性」から算出
され、特に評価されたのは、 「安心・安全」 「健康・衛生」 「自然資源」 「文化資源」でした。
円安やコロナ禍に関する評価は含まれてません。
そして日本には自慢すべきものが多くあります。 ユネスコ世界自然遺産は、 白神山地・屋久
島・知床・小笠原諸島・奄美大島・徳之島・西表島など、無形文化遺産には、能楽・人形浄
瑠璃・歌舞伎・雅楽など 20 件余りが登録され、文化遺産には、京都、奈良の文化財、そし
て厳島神社・姫路城などがあります。
また、殺人発生率の低さが世界 2 位という治安の良さ、それになんといっても交通インフ
ラの時間の正確さやサービスの高さは、日本の NO.1 の象徴です。
2024 年 1 月の訪日外客数は、2,688,100 人（過去最高を記録）
日本政府観光局(JNTO)の 2024 年 2 月 21日の報道発表資料によると、 1 月の訪日外客数は、
2,688,100 人でした。令和 6 年能登半島地震発生後、東アジアを中心に訪日旅行への影響が
⼀部⾒られましたが、前年同月比では 79.5%増となり、パンデミック前の 2019 年同月との
比較ではほぼ同数を記録したそうです。
また、東アジアでは台湾、東南アジアではフィリピン、欧米豪・中東地域においてアメリカ
などで訪日外客数が増加したことが、 押し上げ要因といわれ、 23 市場のうち代表する 10 市
場（韓国、台湾、シンガポール、インドネシア、フィリピン、豪州、アメリカ、カナダ、メキシコ、中東地域）では、1 月は過去最高を記録し今後の期待値がより⼀層高まっています。一年を通しての単月過去最高を韓国、台湾、豪州が最高を記録しました。
2023 年は、欧州地域はウクライナ情勢に伴う飛行ルートの変更によるフライト時間増加も
訪日旅行の懸念材料にもなり、年間で 2,500 万人を突破しました。
日本は、世界に一つだけの花の国
国別・地域別の訪日外国人数のランキングベスト３を 2024 年 1 月データからピックアップ
すると、
1 位 韓国 875000 人
2 位 台湾 492300 人
3 位 中国 419000 人
となり、その後に香港、タイ、シンガポールと続きます。
お気づきのように韓国の方の訪日はとにかく多いです。
最近では、韓国の方が日本の感想を配信する YouTube コンテンツも増えていて、私が⾒て
も好感度が高いコンテンツが多いです。そして特に若い世代の方々の配信が多く目立ちま
す。
皆さんもご存じの『世界に⼀つだけの花』の歌では、No.1 にならなくてもいい、もともと
特別なオンリーワンと続きますが、日本はどちらにも当てはまる国だと私は思います。
そして、もともとは、歴史・文化・自然的に特別な日本であり、No.1 だと思いますが、他
国と比べる事よりもより日本らしさをアピールすることで、おのずとオンリーワンになっ
ていくはずです。
もちろん資本主義である限り競わなければならないものもたくさんありますが、相手を認
め自身を認め、互いにリスペクトすることが出来れば、世界はもっと良くなるはずです。
観光地として、 世界に認められたのであれば、 最高の日本を海外の方に感じて頂きたいと思
います。
最後に外国人の方が訪れたい県ベスト３をご紹介しておきます。
1 位 北海道
2 位 沖縄
3 位 東京
です。
もともと魅力的な日本を観光地としてだけではなく、社会経済も今以上に世界に誇れるよ
うな国に力を合わせていきましょう。
それが私の願いです。
最後に世界一の観光大国フランスのご紹介をしておきます。
フランスは鉄道が敷かれる１００年近く前から国家の観光戦略を立て、国民を挙げて国内観光に力を入れてきました。国民は地方の隅々まで旅行をして、地方の良さを熟知し、国内旅行を楽しみました。
それ故、５週間のバカンスという長期休暇時期を持てる国になったのでは。
国民が隅々まで国内の良さを知ることが地方の観光地を活性化させ、それが今の海外からの観光客一億人越え。日本の3〜4倍の海外からの観光客を保持されている理由だと私は思います。
テック産業アナリスト のと裕行でした。
ありがとうございました。
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