2020年12月12日
前回に引き続き「ライフテック(LifeTech)」の第二弾は、私たちの身近な暮らしの中にある【シェアリング・エコノミー】をご紹介させて頂きます。皆さんも【シェアリング・エコノミー】と聞くと分かりにくいかもしれませんが、実は、私たちの暮らしの中に、既に多くのシェアビジネスが馴染んでいます。
そしてこの市場は、経済産業省のデータによると2025年には約3350億ドル(約35兆円)の規模に成長すると予測されています。
今回は、そんな中から私がお薦めする【シェアリング・エコノミー】を5つご紹介します。
おススメの【シェアリング・エコノミー】を5つ紹介
1つ目は、【Airbnb(エアビーアンドビー)の宿泊施設のシェアリング】です。
偶然タイムリーな話題となりましたが、12月10日、【Airbnb】が米ナスダック市場に新規株式公開を果たし、上場初値が売り出し価格の2倍超となり、時価総額が一時985億ドル(約10兆2000億円)となり、世界の投資家たちの期待度の高さに驚きました。
そして、この【シェアリング・エコノミー】というソーシャルネットワーキングサービスは、2008年に設立されたこの【Airbnb】から始まりました。
ホストといわれる空き部屋や不動産を貸したいユーザーとゲストといわれる部屋を借りたい企業や個人のユーザーが【Airbnb】が運営する「オンラインプラットフォーム」によりマッチングさせるこのビジネスは、特にホテルのない地域での経済効果に貢献し、世界の旅行シーンを変えたとまでいわれる【Airbnb】は、現在193ヶ国、33000の都市で約100万の宿が登録されています。ちなみに、日本では「民泊」として有名な【Airbnb】ですが、関西での私のお薦めは、京都金閣寺近くの民泊です。
2つ目は、【Uberのシェア・カー(ライドシェア)】です。
日本では、コロナ禍もありの「Uber配車サービス」よりも、一部門である「Uber Eats」の方を知ってる人が多いですが、運営する「ウーバー・テクノロジーズ」は、自動車配車プラットフォームから始まりました。私は発祥の地シリコンバレーとNY、ハワイ、ベトナム、フィリピンでの利用体験をしましたが、海外ではもうなくてはならない存在となっています。そして日本では、ウーバータクシーとして展開しています。
3つ目は、【こうべリンクル、通称「コベリン」のシェア・サイクル(自転車)】です。
神戸三宮駅周辺から北野、元町、ハーバーランドなどで「シエア・サイクル(自転車)」を運営するこの「コベリン」は、「サイカパーキング」という駐車場・駐輪場を運営する会社とNTTドコモの子会社「ドコモ・バイクシェア」が共同で自転車にGPSやICOCAなどを取り付ける取り組みも含めて
「シェア・サイクル」という神戸の観光集客事業に貢献しています。
最近では淀屋橋等のオフィス街でも見かけられるようになりましたが、私はNY、オランダ、フランス、ハワイ、カリフォルニアでの利用体験をしました。
また中国では、最先端で広く普及しています。スマホで空き情報や支払いまで即時終了し、スマホと共に普及しました。
4つ目は、【生駒市の子育てシェア】です。
生駒市では、全国で地域の育児環境をサポートする「アズママ(横浜本社)」と、全国初となる地域の子育てを助け合う人材のシェアリング事業を2016年から取り組んでいます。また、生駒に住む女性の就業促進などにも繋げています。これはもっと全国へ拡がって欲しい事業です。
5つ目は、【クラウドファンディング】です。
歴史的には、【シェアリング・エコノミー】よりも古く、1884年に自由の女神像の建造資金を集めたのがキッカケだと言われていますが、この群衆(クラウド)という不特定多数から資金調達(ファンディング)する仕組みのソーシャルファンディングは、最近では【お金のシェアリング】と呼ばれています。
日本では、2011年からサービスを開始した日本初の「READYFOR」や成立件数1位の「CAMPFIRE」が有名です。
是非、みなさんも一度チャレンジしてみてください。
この他にも、まだまだ【シェアリング・エコノミー】の可能性は世界中に拡がっています。
テック産業アナリスト のと裕行でした。
ありがとうございました。
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