テック産業アナリスト-のと裕行のライフイノベーションコラム-60
ファイナンス(Finance)×テクノロジー(Technology)=フィンテック(FinTech) 仮想通貨からリブラ通貨のその後

コラムアーカイブ

2021年3月27日

時代とともに変化する【フィンテック】

 私のように株や仮想通貨など金融商品に興味のある方なら聞きなれた言葉かもしれません が、この【フィンテック(FinTech)】は、金融を意味する『ファイナンス(Finance)』と、技 術を意味する『テクノロジー(Technology)』を組み合わせた造語です。 そして、時代とともに進化し、更に社会経済にも変革を与える【フィンテック(FinTech)】 を今回は紹介いたします。

 古くは、勘定系システムや営業店システムといった伝統的な情報システムについて【フィン テック(FinTech)】と呼ぶ時代もありましたが、今では多岐に渡り「ICT を駆使した革新的 (innovative)、あるいは破壊的(disruptive)な金融商品・サービスの潮流」といったニュアン スを【フィンテック(FinTech)】として海外では使われています。

 また近年では、シリコンバレーを中心に世界的な広がりを見せる Google・Amazon・ Facebook・Apple の「Gang of Four(金融業界のやんちゃな 4 人組)」の GAFA も金融サー ビスの革新的なサービスを次々と産み出すことから【新たな時代のフィンテック】と言われ ています。

新たな【フィンテック・サービス】

 そして、近年の代表的な【フィンテック・サービス】を説明すると、

・PMF(PersonalFinancialManagement/個人のお金に関わる情報を総合的に管理するサー ビス)

・ロボ・アドバイザー(AI を活用した投資助言サービス)

・マーケットプレイス

・レンディング(資金の貸し手と借り手を仲介するサービス)

・モバイル POS(スマートデバイスを利用してクレジットカードで支払いが出来るサービ ス)

などが新たなサービスになります。
ただし、日本の【フィンテック】のイメージは段階があり、一般的には QR コードなどの「キャッシュレス決裁」や、スマホで「通帳の管理」や「公共料金の支払い」、「融資などの AI 審査」といった方が分かりやすいかもしれません。

また、最近では【フィンテック】に【ブロックチェーン】技術を取り入れた銀行などの管理 機関に依存しない「仮想通貨」や銀行口座を持たない人でもお金の管理ができる「M- PESA(エムペサ)」などが、【フィンテック】と言われます。

今やスマホとインターネット環境さえあれば金融(フィンテック)の新たな可能性が見えて きます。

Facebook【リブラ通貨】のその後、【ディエム(Diem)】

 最後に、今まで何度も取り上げて来た Facebook の【リブラ通貨】のその後を紹介したいと 思います。実は【リブラ】は、名前を昨年の 12 月【ディエム(Diem)】に変え、今年の 1 月からテスト ネットがスタートしました。 ちなみに【ディエム】の意味はラテン語で「Day(日)」のことです。

そして、1 月 28 日現在のトランザクション(業務上の取扱数)が 5000 万件を超えたことが 明らかになっています。

実際、開発のためだけのテストネットでのトランザクションとして は、かなり期待のできる数字だそうです。日本では殆んど報道されない水面下で、Facebook による新たな時代の【ステーブルコイン】 が間もなく誕生します。 これは私の想像ですが、日本でのお目見えは、大阪府と業務提携をする Facebook なので、 万博あたりに姿を現すのではないでしょうか・・・

テック産業アナリスト のと裕行でした。
ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました