2021年4月24日
水をテーマにした「ダムめぐりアプリ」と「マンホール蓋カード」の紹介
皆さん、「ダムめぐり」といアプリをご存知ですか?
日本のダムをめぐり、ダムカードを収集するのに役立つアプリです。毎月400円支払うとプレミアムサービスも受けられます。訪問管理を地図上で管理でき、無制限に登録できる楽しいサービスです。
もう一つ水に関係するカード、マンホールカードをご存知ですか?
GKP(下水道広報プラットホーム)が企画・監修する「マンホール蓋のコレクション」アイテムで、マンホール蓋を管理する地方公共団体とGKPが共同で作成したカード型のパンフレット。累計で、全国502団体605種類のカードが発行され、総発行枚数は約430万枚となっているそうです。
今日は水に関することを述べさせていただきますが、生まれてお母さんのお腹の中の羊水の中で生まれる私達・・・。
水に関心を持つことが、今後とても大切になると感じています。
水セキュリティ対策の重要性
昨年12月、私が在籍する富士通グループは、CDPが実施した「気候変動」及び「水セキュリティ」の調査において最高評価である「気候変動Aリスト企業」に4年連続、「水セキュリティAリスト企業」に2年連続で選定されました。
このCDP、「カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト」は、イギリスの慈善団体が管理する国際的な非政府組織(NGO)で、投資家・企業・国家・地方自治体が自らの環境影響の情報開示をすることで、持続可能な経済の繁栄を目的とする団体です。
そして毎年、「気候変動」「フォレスト」「水セキュリティ」に関する調査を行い、各リスクに対する意識と管理、課題に対する戦略などが、評価され選定されます。
また、「ESG投資」を行う機関投資家やサプライヤーエンゲージメントに熱心な大手購買企業の要請に基づき、環境情報を透明化することにより、企業評価する役目を果たしています。
ですから、富士通グループとしては、大変名誉な選定です。
そして、今回は富士通も選ばれた「水セキュリティ」についての【エコテック】についてお話します。
皆さんも「気候変動」については、4月22日にも、政府の地球温暖化対策推進本部で、2030年までに温暖化ガスの削減目標を13年度比で46%減と表明したり、パリ協定のアジェンダなどの様々な取り組みが浮かびますが、「水セキュリティ」というと、水が豊かな日本にとっては、重要性の低い問題に感じませんか?
実際、私もそう思っていました。
しかし今回、情報収集する中で、その認識が間違っていることに気づきました。
水セキュリティが、これからの企業の最重要テーマとなる
【自然資源の水】の現状を、お話します。
地球は70%の水で覆われていますが、 97.5%は塩水で、淡水は2.5%しかありません。
そして、その2.5%の淡水の70%は氷河や氷山で、とはいえ残りの30%の内、人類が利用出来る淡水は、地球全体でたったの0.003%です。
しかし、世界の産業は多大な淡水の消費を行っています。
例えば、ジーンズを1本作るのに、大人1人が飲む2年分の淡水を消費します。
もちろん、これだけではありません。
世界は危機的な水不足であり、更には自然災害などによる水被害、飲み水の衛生問題、水利権による人権問題、戦争など数えきれないほどの「水問題」が地球を襲っています。
日本でも水道の民営化、上下水道のインフラの老朽化、未だに解決しない水俣病など、水面下で多くの問題を抱えていました。
しかし、世界はSDGsなど国連のイニシアティブをキッカケに、水消費の削減、水資源の確保などを目標に、先進国、グローバル企業がイニシアティブを取り動き出しました。
その象徴が、世界経済フォーラムで毎年選出されるサステナブル企業ランキング100に選ばれた企業です。
これらの企業は、「気候変動」とともに、【温室効果ガス削減】と【水消費の削減】を環境目標とすることが、グローバルスタンダードとなっています。
正直、日本の企業は、ISOの関係で取り組んではいますが、【水消費の削減】を「環境問題」における最重要テーマに取り上げているのは少数派です。
【水】がエネルギー以上に高価なライフラインになる前に、水が豊かな日本だからこそ、
「水セキュリティ」のイニシアティブを取る必要があると私は感じています。
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