2021年6月19日
再生可能エネルギーについて考えよう
地球環境に配慮した【再生可能エネルギー】には、どんな種類があるのでしょう。
今回は、その種類を皆さんにご紹介したいと思いますが、その前に、「非化石エネルギー」と定義付けられるこの【再生可能エネルギー】というのは、新たなテクノロジー開発といったイメージがありますが、けしてそうではなく、人類が様々な自然界の恩恵と改めて向き合い再生された持続可能なエネルギーであることを認識すると、エネルギーの本質が見えてきます。
では、代表的な8つのエネルギーを2週に分けご紹介します。
① 太陽エネルギー
太陽には、「光」と「熱」の 2 つのエネルギーがあります。
植物は「光」で成長し食物を生成します。人は、「熱」により体温を維持し成長します。
そして『太陽光発電』は、シリコン半導体に「光」が当たることで発生する電気を利用し、太陽電池(半導体素子)によって電力に変換する方法です。日本の「太陽光発電」のテクノロジーは、中国、ドイツとともに世界をリードしています。
次に『太陽熱利用』は、太陽の「熱」エネルギーを太陽集熱器に集め、そして熱媒体を温め、
給油や冷暖房に活用するシステムです。
② 風力エネルギー(風力発電)
風の力でタービンを回し、発電方式で、もっとも持続可能なエネルギーと言われています。
しかし、欧米諸国と比べ、もっとも日本が出遅れているは「風力発電」です。
近年では、海上に風力発電機を設置する『洋上風力発電』が EU を中心に展開され、地形や建物による影響が少なく、安定した供給が可能であることから、世界では継続性の高さと、多くの新規導入計画があります。日本では、北海道、茨城県で進められています。
また、欧米では次世代の風力発電として、特殊な風船を活用した『空中風力発電の構想』もあります。
③ 水力エネルギー(水力発電)
水の持つ位置エネルギーを利用して、落水や流水により、タービンを回し発電する方式です。
また、水力発電というと、ダムのイメージがありますが、最近では、『中小水力発電』といって、河川の流れや、農業用水、上下水道を利用した発電が一般的で、自然条件によらず、一定量の電力の供給が可能なことから、水資源が豊富な日本にとって、今後に期待の持てる発電方式です。
④ 地熱エネルギー
日本は火山帯に位置するため、地熱利用は戦後早い段階から注目されていました。
現在は、東北や九州を中心に展開し、総発電量はまだ少ないですが、日本だからこそ安定して発電ができる純国産エネルギーとして注目されています。
技術的にも様々な方式があり、蒸気を利用する『ドライスチーム』『フラッシュサイクル』、
他にも『温泉発電』『マグマ発電』などありますが、新エネルギーとして期待されているのは、『バイナリー発電』です。
沸点の低いアンモニア・ペンタン・フロンなどの媒体を沸騰させてタービンを回して発電するもので、温度が低い地熱でも活用が可能です。
今回は以上になりますが、次回も引き続き【再生可能エネルギー】の紹介と、日本の経済産業省が今年の 11 月から脱炭素を後押しする「非化石証明書」の取り組みについてご紹介します。
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