2020年12月19日
今日は、コラムに入る前に仲間がやってるシェアハウスを紹介したいと思います。
それは、京都の金閣寺の東、西陣界隈にある「Expo House」です。
2007年5月にオープンして以来、単なる移住空間としてのハウスではなく、 国籍、職業、人種、年齢問わず様々な人たちが交流を持てる空間を目指し、工夫をしています。 オーナーの小森さんはとっても優しい、いい男なんです。
同じ屋根の下にステイするみんなと、家族や自分の子供のように過ごす。出会いに感謝し、遊んで笑い、そして去るときには悲しむ、表情のあるハウスを理想としています。 去った後も、あれこれ世話を焼き自分のお父さん?お兄さんみたいな存在なんです。
小森さんがシェアハウスを始めたきっかけは、一緒にご飯を食べて、遊んで、銭湯に行く友人が欲しかったから。(すぐ近くには国の登録有形文化財に登録された船岡温泉があります)
しかし今、コロナの影響で部屋が半分空いています。外国人、留学生が入国できないのです。
どなたか、この素敵なExpo Houseの住民になってみませんか。
あなたの人生が変わるかもしれません。
※Expo House ホームページ
理想の街づくり『シェアリングシティ』
今までは、ビジネスの観点から「より良い暮らし」のための【シェアリング・エコノミー】を紹介してきましたが、今回から2回に渡り【シェアリング・エコノミー】の概念を取り入れた「理想の街づくり」、【シェアリングシティ】についてご提案したいと思います。
私たちが生活する現代社会は今、様々な問題を抱えています。少子高齢化、人口減少、コロナ禍という医療や経済問題、社会保障制度をはじめとした介護や子育て、死亡原因がもっとも高い自殺問題、世界の先進国38ヶ国中、『子供たちの精神的幸福度ランキング』が37位という日本の現状、そして教育問題、7人に1人の子供が貧困状態だという現実など、不安要素を挙げれば切りがありません。
しかし、少しでもこれらの問題を解決するキッカケとして【シェアリングシティ】のビジョンでもある【社会問題のシェア】により様々な問題とも向き合える可能性があると私は思っています。
例えば自治体が行う行政サービスという
【公助】に依存するのではなく、プラスアルファとして、
その地域の住民や企業が協力して共に助け合える
【共助】というシェアリングシステムを取り入れたらいかがでしょうか。
また、未曾有の自然災害から積極的に生まれた、若い人たちやまだまだお元気な高齢者の「ボランティア活動」も【助け合いの精神】という【シェアリング・エコノミー】です。
そして、環境問題のテーマでもある、モノを捨てるだけの社会ではなく、再生利用のリサイクル、再利用するリユース、廃棄物を減らすリデュースも日本人誰もが持っている【もったいない精神】です。その精神を、メルカリなどソーシャルメディアを活用したプラットフォームとの連携で循環型の地域社会に取り組んだらいかがでしょうか。
動画やコラムで何度もお伝えしましたが、私は今、両親の介護をしています。
その【介護問題】を地域のスペシャリストの方々と、地元のボランティアのみなさんのご協力のおかげで、なんとかこの問題と向き合えています。
そして、感謝しています。
これを私個人の喜びではなく地域の皆さまやいつか介護が必要となる私自身の問題としても受け入れるために【社会問題のシェア】という街づくりとして【シェアリングシティ】をお薦めしたいのです。
もちろん介護の問題だけではありません。
「子育て」や「女性が働きやすい環境や仕事づくり」「地域の空き家、空き店舗、空きビル、空きスペースの再利用」「生涯教育」「災害支援活動」など、【シェアリング・エコノミー】というビジネスと地域の活性化を兼ねた街づくりこそが、私たちが生きてくための「夢づくり」です。
今はまだ理想論かもしれません。
しかし、自治体や組織の力だけではなく、その街で暮らす一人ひとりの【個の力】を活かすことで【人と人が繋がるマッチング】をすることで今の時代が求め理想とする【シェアリングシティ構想】が実現するのです。
テック産業アナリスト のと裕行でした。
ありがとうございました。
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