テック産業アナリスト-のと裕行のライフイノベーションコラム-85
SDGs×テック産業 = ソーシャルグッド(Social Good) 4 SDGs 目標 2『飢餓をゼロに』を考えよう → 日本の場合

コラム

2022年2月28日

日本の食料自給率を上げられれば?!

前回のコラム-84では
SDGs目標2の『飢餓をゼロに』について日本人として、どう向き合うべきなのかに焦点を当てて、ポイント1〜4まで書いて来ました。
今回も引き続き、ポイント5から【食料自給率】について記載します。

ポイント 5

日本のもう 1 つの課題であり、私が提案するのは【食料自給率】を上げることです。
【食糧自給率】とは、国内の食料供給に対する食料の国内生産の割合ですが、
日本は先進国 の中で最低水準です。
そして現在、日本の食料自給率(カロリーベースで)は「38%」です。
つまり日本の食糧(食料) の「62%」は海外に依存しているということ。
とはいえ、昭和 40 年には 78% もありました。
そして提案は、この数字を
カナダ (自給率 255%)
オーストラリア(233%)
アメリカ (131%)
フランス  (130%)のように、
100%を超える農業大国に戻し、世界の食糧問題に貢献できる日本を創れないでしょうか?
コロナ禍でより感じましたが、ウクライナ・ロシア等、
世界情勢などの変化に揺さぶられない国家、また
国外の顔色を伺わなくても日本が日本らしくハンドリングしやすい国家となるために、
日本人の食を 国内でまかなえることの方が、骨太で強靭な日本だとわたしは思います。
改めて日本の持続可能な農業を応援します。また、エネルギー自給率も同じです。

ポイント 6

「スマート農業」で頑張れ日本!!
そこで、日本の農林水産省が AI やロボット技術、ドローン技術などの最先端テクノロジー を活用した【スマート農業(アグテック・アグリテックなどともいいます)】が取り組まれています。
もちろん労働者問題や多くの課題もありますが、日本の「農業」「畜産業」「林業」「水産業」 の政策、農林水産業の発展こそが SDGs の目標をゴールへと導いてくれます。

コラム-15 では、~スマート農業で食料自給率を上げたい~というテーマで面白いスマート農業の事例も紹介しています。是非、HPからご覧下さい。

最後に3点
この6つのポイントを実践する方法案を述べます。

その1 私の最愛の長女は大学を卒業して、農業を工場の中で行う企業に就職しました。
レタスなどを建物の中で栽培していましたが、今や野菜は、家庭の中で・職場で・屋上でと、さまざまな場所で私達自身が作ることができます。
「食べること」ほど大切なことはありません。少し時間を空けて、自ら身近なところ、場所で野菜を作ってみませんか?  
こうして新しい農業に少しでも興味を持つ人が増えれば、農業という業界で働く人も、どんどん増えて食料自給率も自然に上がって行くのではないでしょうか。

その2 私の親しい友人が外国人研修生の組合を運営しています。
彼は3月1日からコロナ禍で止まっていた、観光目的以外の外国人の入国が緩和されるとのことで喜んでいました。様々な業種で外国人の就労ニーズが高まっていますが
特にこの食料関係・農業関係に、
「今」、外国人の方々が必要不可欠です。
政府も企業も私たちも、率先して外国人の方々を暖かく受け入れて行きたいと思います。

その3 私は高校生の時、米国カリフォルニア州シリコンバレーに留学、
当時はあまりなかった、家の中に置く観賞用の植物、草花の肥料の袋を1ドルで売れるように製造販売する会社を起業しました。
ウエスタンエレクトリック社という日本のNTTのような大企業の電話会社が社会貢献として地域の高校生を集めて、起業家を育てるプログラムを実践していたのです。
日本でもそのような活動は始まっていると思いますが、まだまだだと思います。
大企業が社会貢献として、社会に新しい「食」の機会を創る。
中小企業が市場創造部門として、新たに「食」の分野に進出する。
私たちや、家族や親族、友人でパート、就職等で何らかの形でこれらの起業に参加していく。
政府がデジタル田園都市構想の一環等でそれらを後押しする。
そういうことで、一歩一歩自給自足を拡げていく。
できないことは、ないのではと思います。

テック産業アナリスト のと裕行でした。 
ありがとうございました。

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