2020年9月5日
グローバル化の選択がやって来ます
2020年9月3日、「大阪都構想」の協定書が大阪市議会において賛成多数で承認され、大阪市民による2度目の住民投票の実施が決まりました。先月28日に大阪府議会でも既に承認されていますので、5年越しのある意味、大阪維新の会、執念のリベンジ住民投票です。
投票日は、11月1日の予定ですが、コロナ禍や国政による解散総選挙があれば、それに合わせた日程調整をされるそうです。
さて、大阪市民の有権者の皆さんは、どちらを「選択」されますか?
もし実現すれば長く慣れ親しんだ大阪市は無くなります。住所もかわります。それでも優遇措置である政令都市を捨て皆さんは「オール大阪」のため一肌脱ぎますか?とはいえ、将来の子どもたちのためを思うと住民サービスは気掛かりです。
実際に、府と市の「2重行政」をなくすと言われていますが、大阪市民にとっては、市を「4区」に分けるなら「4重行政」となり、東京都でも分かるように、「住んでる区」によって、後々住民サービスも変わります。
それに、このアイデアは、大阪府の赤字を、黒字の大阪市で何とかしようから始まったと聞きます。もちろん、それが全てではないと思いま
すが、結果、このコロナ禍もあり、最悪の場合、私たち大阪市民に負担が行く可能性があるのではと心配が募ります。
実現の場合は、令和7年という「大阪・関西万博」の開催の1月1日に移行されるそうです。万博と言えば、世界の方々が大阪へ来られます。
どちらが【グローバル都市・大阪】に近いのか、大阪府民ではなく、大阪市民の皆さんの「選択」で決まります。
「6G」というグローバル化、テクノロジー
今回から3回に渡りグローバルビジョンをテーマに、未来テクノロジーとなる【グローバルテック】を紹介します。そして、第1回目は、【6G】です。
総務省は、2020年6月30日、【6G】へ向けた世界戦略「beyond5G推進戦略」を公表しました。日本は、5Gの商用化で米中韓に遅れ主導権を握れませんでした。その反省を踏まえ、2025年には【6G】の新たなテクノロジーを世界に示すためです。
その戦略方針は以下の3つになります。
① グローバル・ファースト
② イノベーションを生むエコシステムの構築
③ リソースの集中的投入
ポイントは、今までの戦略は、先ず国内市場からという考えでしたが、今回は政府と連携し、日本も含む【グローバル・ファースト】です。また、同時に産官学で推進するためのフォーラムも立ち上げ、本気の「オールJapan」プロジェクトです。
そして、その発表の一週間前6月24日、NTTがNECに約645億円の出資と共に資本業務提携発表しました。これには、中国のファーウェイ、スウェーデンのエリクソン、フィンランドのノキア、世界3強の対抗軸を作るだけでなく、【6G】技術開発も視野に入れた
世界シェア20%を目標とした世界戦略です。
また6月19日、ソフトバンクが中心となった研究グループが、【6G】次世代通信に向けた「テラヘルツ」無線通信用の超小型アンテナの開発に成功したと発表しました。
政府は、このプロジェクトのステップとして、2025年に開催する『大阪・関西万博』で、日本の【6G戦略】を世界へ発信したいと考えています。では、実際にどんなことがこのテクノロジーで実現するのでしょう・・・。
先ず、【6G通信】は、電力や水と同じライフラインとなり、ある意味、空気のような存在になると言われています。
現在のように、通信の設定やサービスエリアを意識することはなく、地上だけでなく、空や海、もちろん海中、そして宇宙までも通信エリアとなります。
特には、VR・AR・MRといわれるxR(エックス・リアリティ)が、よりバージョンアップし、現実世界と仮想世界の融合が進み、更には体に装着するウェアラブルデバイスの高性能化し、時計・眼鏡・マスクなどに、現在のスマホなどの機能が組み込まれます。
そしてその頃には、コンタクトレンズに内蔵されたり、ホログラム映像と会話したり、私たちが、映画で見た世界が実際に訪れるかもしれません。
次に、超低消費電力、低コスト化が進み、充電もワイヤレスになり、バッテリーの心配はなくなります。
そして大きなポイントは、グローバルスタンダードだということです。
会話も原語関係なくコミュニケーションが可能となり、同時に経済の市場もグローバル化し、もっと簡単に世界で買い物が出来るでしょう。
またエンターテインメントやコンテンツも、今とは全く違うスタンダードになっています。
だからこそ、人としての個性や主張、どこで生まれ、どこで育ち、何を学び、誰と一緒にいて、どこの会社に勤め、何をしているのかつまり【ID】が、あなた個人の思いや意志が、もっと大切になるということです。
皆さん、【6G】という10年後のグローバルな未来を楽しみにしてください。
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