テック産業アナリスト-のと裕行のライフイノベーションコラム-52
52号ハウス(house)&ホーム(home)×テクノロジー(Technology)=ハウス&ホームテック④暮らしにぬくもりを感じる「IoT住宅」を考える

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2021年1月31日

次世代住宅は、AIとIoTで『家』にぬくもりを

今までは、【AI・IoT】を活用した次世代住宅として【IoT住宅】という未来の可能性についてご紹介させて頂きました。しかし実際の暮らしという生活目線で考えると、まだまだ問題点が多いのも事実です。

また人は、AIやIoTといったデジタルテクノロジーの進化に対し未だに恐怖や抵抗感を持ったり、デジタルに慣れない高齢者の方々も多く、とはいえ、【家で過ごす時間が長い人たち】にこそ、安らぎやぬくもりを提供出来なければ【IoT住宅】の意味もありません。

そして世の中は、新型コロナウイルスの影響によりテレワークなど働き方、学び方も変わり、

【家】で【家族】と過ごす時間が増えました。そう考えるとこれからの【家や住宅の在り方】は、外からの外敵から守る意味の【house】と愛する人たちと一緒に暮らす場所の【home】を合わせた【ハウス&ホーム】が基礎や土台になります。

つまり【AIやIoT】は、メインの柱ではなくあくまでも【ツール(道具)】という装飾品で、

柱となるのは、今も昔も【家族】だということです。今回の【ハウス&ホームテック】というタイトルにはそんな思いも込めています。

家族目線で理想の『IoT住宅』を考える

そこで今回は、改めて【家族目線】から【暮らすIoT住宅】を考えたいと思います。

では先ず、皆さんは【IoT】の意味をご存知ですか?

実は意外と知らない人もいらっしゃるので、家にとってどんな役割なのか一緒に学びながらご覧ください。【IoT】は、「Internet of Things」の略で、「Thing」、「モノ」がインターネットのように繋がり情報交換することにより、私たちの暮らしが変わり、デジタル社会が実現することを指しています。

ではこれを【IoT住宅】として理想化すると、朝起きてSiriに「おはよう」と声を掛けるだけでカーテンが開き、電気が点き、部屋を暖め、コーヒーを淹れてくれます。

また、【5G】で高速化すれば、遠隔操作もスムーズになり、デバイスも腕時計やメガネなどのウェアラブル化するでしょう。更に【AI】技術により、部屋の汚れを検知して知らないうちに掃除をしてくれたり、家族の好みに合わせた調理も可能となります。

しかし、デメリットもあります。

インターネット化されてるということは、「サイバー攻撃」や「サイバーテロ」の

対象となる可能性もあります。

突然、【家のIoT】に不具合が生じ、電気も点かず、テレビや炊飯器も使えません。

また、勝手にネットワークに侵入され、子どもやペットの見守りシステムから生活を覗かれる「プライバシー侵害」の恐れもあります。

更にはスマートフォンが家のカギになれば「防犯上の問題」もあります。

では、対策はないのでしょうか?

【家】がある意味、パソコン化してるということは、ネットワークを防御するウィルス対策をすればいいのです。

ただし、パソコンと同じで100%はありませんが、スマートフォンやタブレットでも定期的にバージョンアップするように、【家のIoT】も【アップデート】させるのです。

PCのようにアップデート、そしてバージョンアップ

【アップデート】は、IoT住宅のシステムだけでは不十分です。

これからは、環境を配慮するゴミをださない「ゼロエミッション」の時代です。

【家】を壊してゴミを出す建て替えではなく、いかに長持ちさせる資材と建築法で価値を高める【バージョンアップリフォーム】をしなくては未来は見えません。

つまり、【家というハード】と【IoTというソフト】を定期的にバージョンアップさせることにより、欧米の中古住宅のように住宅の価値が【アップデート】する度に上がっていく、私が考える理想の未来住宅像が見えてきます。

そして、皆さんにこの【ハウス&ホームテック住宅】をプレゼンテーション致します。

テック産業アナリスト のと裕行でした。
ありがとうございました。

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