テック産業アナリスト-のと裕行のライフイノベーションコラム-80
メタバース(Metaverse)×テクノロジー(Technology)=メタテック(MetaTech)1 Facebook のメタファーストへの挑戦

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2021年12月13日

2021 年 10 月 28 日、Facebook のマーク・ザッカーバーグ CEO は、社名を『Meta(メタ)』 に変更することを発表しました。

そして、社名変更とともに「これからは Facebook ファー ストではなく、メタバースファーストになる」とメッセージを付け加えています。

私は今までテック産業の未来を示す一つの指針として 

Facebook の動向に注目してきました。

特に「リブラ通貨」が発表されたときはコラムでも特集しました。

ちなみに暗号通貨「Libra」 は現在名称を「Diem(ディエム)」に変え、スイスからアメリカに拠点を移し、更には「シルバーゲート銀行(米ドルに連動するステーブルコインの発行、暗号通貨に取り組む)」と連携し【ディエムドル】の発行に向けて動き出しています。

そして、最終目的は【デジタルドル】の代用を目指しています。

しかし、この Facebook のディエム(リブラ)の取り組みをきっかけに、世界がデジタル通貨 の発行に取り組むこととなり、そして、今回の G7 でもイギリスが主幹となり話し合われた 「OCBC(中央銀行デジタル通貨)」が現実化してきたことも Facebook のイニシアティブが 世界経済に影響を与えたと評価しています。 とはいえ、「OCBC」に代わることは困難かもしれませんが、インフラとして「ディエム」 のブロックチェーン技術を活用することになるのではと私は考えています。

このことについてはコラムで何度か取り上げましたが、元々「リブラ協会」のビジョンは 2 つあり

一つは デジタル通貨で、もう一つは独自のブロックチェーン技術プラットフォームの販売でした。 世間は通貨に意識がいき、あまり取り上げられていませんでしたが、逆に考えると、ブロッ クチェーン技術の事業が水面下で発展し、今回の【メタバースファースト】に繋がったのだ と確信しています。

ちなみに「メタバース(Metaverse)」とは、「超越、高次元、変化するという Meta」と「宇宙、万物、森羅万象の Verse」を組み合わせた造語で、SF 作家ニール・スティーヴンスンが 1992 年に発売した作品『スノウ・クラッシュ』に出てくる仮想空間サービスに付けられた 名前のことです。 

そして、新たに開設された「meta.com」の解説によると「メタバースとは、ソーシャルコネ クション、人と人とのつながりの進化した形」であると伝えています。 

少しわかりにくいので私なりの表現で伝えると、ゲームの「フォートナイト」や「あつまれ どうぶつの森」の中に住民用の都市が創られ、よりリアルなコミュニケーション・コミュニ ティがある世界です。

Facebook では、2014 年に買収した「Oculus 社」の VR 技術を活用したメタバース・サービ ス「horizon workroom」のバーチャル会議や、新型 VR ヘッドセットを開発する「プロジェ クトカンブリア」、そして 9 月 27 日に発表した仮想空間「メタバース」におけるパートナ ー企業や団体による「XR(AR/VR/MR など)」技術開発における 55 億円の投資などを行い 様々な事業化(メタテック)に向けて意欲的です。

しかし、ザッカーバーグ氏は、これらの実現には 10~15 年が必要であるとも語られていま す。

そして、これは私の仮説ですが、現在ゲームやアバターなど、様々な課金システムやポ イントシステムの世界で、通貨と交換され取引されていますが、これらのテクノロジーを 「Metaverse(メタバース)」の第一世代・第一世界と考えれば、ザッカーバーグ氏は、現実 の世界で実現できなかった世界統一デジタル通貨化(リブラ通貨)を、今度は『Meta(メタ)』 の世界で実現させようと目論んでいるのではないでしょうか。

いずれにしても、日々進化発 展する「メタテック」の世界から目が離せないですね!!

テック産業アナリスト のと裕行でした。
ありがとうございました。

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