政治(Politics)×テクノロジー(Technology)=
政治見える化テクノロジー(Political-Tech)1
テック産業アナリスト-のと裕行のライフイノベーションコラム-94

コラム

政党マッチングサービスと政治の見える化(デジタル化)

第 26 回参議院議員通常選挙 7 月 10 日執行

皆さんもご存じのように、参議院選挙は 6 月 22 日に公示され 7 月 10 日に投票が行われます。
そして、毎日のように新聞やテレビ、街頭などを賑やかしていますが、今回の争点は、 岸田内閣のロシアによるウクライナ侵略への対応とウクライナ情勢による物価高騰を受けた経済対策と新型コロナウイルス対応の政権への審判に防衛費増額など安全保障政策の見直しと憲法改正ではないでしょうか。
また個人的に注目しているのは、子どもを持つ親として、初等教育、高等教育の無償化など教育予算の増額と奨学金の返済減免についてです。
そして、将来的には条件付きの現行の大学無償化についても更に緩和され、誰もが進学しやすい教育環境を整え、海外留学、スポー ツ特待などにも補助が出るようにすべきだと思います。 皆さんはどんな問題に興味をお持ちですか?

投票先が決められない若者に人気「政党マッチングサービス」

投票率が伸び悩む 10 代、20 代に向けて、どこに投票したらいいか決められない若い世代に人気のサービスがあります。
それが「政党マッチングサービス・JAPAN CHOICE」です。
これは、コロナ対策や消費税の問題など 14 の質問に答えるだけで自分の考えに近い政党をナビゲーションしてくれるサービスです。
6 年前に選挙権年齢が 18 歳に引き下げられましたが、若い世代の人たちも政治に興味がないわけではなく各政党の政策が身近に感じられず決められないのが現状です。実はこのサ ービス、昨年の衆議院選挙の時にも人気で、約 160 万人が利用しました。そのうち 80%が 10 代、20 代だったそうです。是非ともお試しください。

「JAPAN CHOICE」https://japanchoice.jp/vote-navi/

また今回の参議院選挙では、新聞社や Yahoo などが同様のサービスを行っています。
一例を紹介すると、
選挙ドットコム 投票マッチング https://shugiin.go2senkyo.com/votematches/
朝日新聞デジタルボードマッチ https://www.asahi.com/senkyo/saninsen/2022/votematch/
毎日新聞ボートマッチ えらぼーと https://vote.mainichi.jp/26san/
Yahoo!ニュース 政党との相性診断 https://news.yahoo.co.jp/senkyo/match/party
等のサービスがあります。

政治を見える化する「情報公開」テクノロジー

現在、政治の世界では様々なデジタル化、DX化が進んでいますが、私は今後に向けて最も重要なデジタル化は、サービスの効率化だけでなく【情報公開という政治・行政の見える化】です。

私たちの業界ではメタバースなどブロックチェーン技術を活用した「Web3」の世界が産業界でも一般化し始めていますが、
その中で「DAO(ダオ)」という分散型自立組織が注目されています。これらのシステムは何れデジタル庁なども行政政策や選挙などにも採用されていくと思います。
簡単にご説明すると、「改ざんできない」「誰もが見える透明化」「投票により決定」です。

例えば選挙に置き換えれば、国民一人一人が持つ 1 票がなくなることはありません。誰に投票し、無効票だったのかが明確になり 100%で対応します。もちろんプライバシーは確保出来ます。
選挙に行けなくてもスマホやコンピューターでの投票が可能で、またスマホ等が 苦手な人は投票所で投票も出来ます。 また法案に関しても決定権は政治家が決める場合もあれば住民投票という形で即座にスピーディーに改ざんなく結果が明確になります。

私は政治家の資質や政党での公約も必要だと思いますが、政治システムの DX化が必要だと思っています。

政府も見える化を進めていますが…

ちなみに政府も様々なデジタル化にともない「見える化」を進めています。
例えば内閣府では、「市町村女性参画状況見える化マップ」という全国の市町村別の参画状況(公務員の管理職や市町村議会議員に占める女性の割合)、男性公務員の育児休業取得率について見える化したシステムです。

市区町村女性参画状況見える化マップ:男女共同参画局 - 内閣府
市区町村女性参画状況見える化マップは、各...

ただし、この政府の取り組みが未来に向けて全て正解だとは思いません。
しかし、政治的に もこういった「見える化」を推進し、不正のないクリーンな政治テックが同時に求められていると私は思います。

次回へ続く

テック産業アナリスト のと裕行でした。 
ありがとうございました。

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