ヘルス(健康)×リテラシー(物事を適切に理解し活用)=ヘルスリテラシー(Health Literacy)2
テック産業アナリスト-のと裕行のライフイノベーションコラム-101

コラム

ステイーブ・ジョブズさんの死

11年前の10月5日、ステーブ・ジョブズさんが56歳で亡くなりました。

彼は若い頃はヒッピーで、LSD等も常用し、インドにも足を運び、東洋の文化に傾倒されていた時期もあったそうです。2003年に膵臓癌と診断され、家族や周囲の親しい人は手術を強く奨めたそうですが、彼は西洋医学を拒否し、採食、針、ハーブ・光療法等をネット他で調べて治療しようと試みたそうです。それで9ヶ月間西洋医学の手術が遅れたことを彼はのちに随分と悔しがったらしいです。

(余談ですがアップルという社名は彼が果実食主義で、丁度りんご畑から返って来たところで考えたと本人が述べていて、英BBCの特番では一週間アップルを摂り続けた日もあったと放送されています。)
彼は信じていたのでしょう。代替療法で癌を克服できるのであろうと。

その真実でない事を真実であると強く思い込む強い彼の力が、アップル製品の開発に至り、現在のアップル社が株式時価総額一位で存在するのだと思います。

前号のコラム100号にも書かさせていただきましたが、私たち日本人はヘルスリテラシー(健康情報を入手し、理解し、評価し、活用するための知識、意欲、 能力であり、それによって、日常生活におけるヘルスケア、疾病予防、ヘルスプロモーションについて判断したり意思決定をしたりして、生涯を通じて生活の質を維持・向上させることができるもの)
についてあまり知らなく、入ってくる情報を鵜呑みにして信じていまっていることが多々あると思います。

私の父が100歳まで長生きしましたが、父の介護、医療の最中に多くのことを学びました。

先ず人の事。

主治医を持つこと。訪問医療制度で近くの訪問医師が毎月一回往診にきてくださりました。
その先生との対話の中で、主治医の大切さを知り、私も幸運ではありましたが時間をかけて職場の近くにとても良い先生をみつけずっとお世話になっています。検査で情報を収集され分析される事が得意で、父母も何かあった時には連れて行ったものです。家族や友人も連れて行きました。

自分が納得する主治医の先生を見つけるには何10年も時間をかけて、行政の情報や、職場・ご近所・友人・医療機関の紹介、ネット情報等をもってじっくり時間をかけて見つける。もし見つかったらラッキーです。自分より随分年配の主治医の先生の場合、後継も視野に入れるべきでしょう。

次に栄養士さんの存在

自分ではなかなか選べるものではないでしょうが、その主治医さんとセットで良い栄養士さんと出会いました。
調子の悪い時は毎月、そうでない時は3ヶ月に一回、いまは半年に一回の30分の面談。食生活から運動、サプリメントまで相談にのっていただけます。毎食の写真を一週間撮影提出したら取得カロリーも計算していただけました。

最後に家族・友人・パートナーのような親しい仲間と共に健康談義を定期的に行う。
まあ、この年になりますと同窓会の初めの挨拶は、体の不調の自慢話から盛り上がるものですが。
いろいろな人と語り会い、考え方を聞き、自らのヘルスリテラシーのビジョンを形作る。

このように人を介して健康データ、情報を集める。そして長期保管を考え整理しておく。
自ら、定期健康診断データの保管。スマホ健康アプリも沢山でています。歩数計と連動したデータ管理もできます。高機能体重計(ヘルスメータ)の活用とデータ蓄積もお手頃です。定期的な血液検査とそのデータ保存

お薬手帳の長期保存、女性の方は母子手帳の活用できますね。
ネットで調べる時は病名、同じ症状の情報でをしらべるのが効率的です。
私はめんどくさがりやなので、紙情報を段ボール箱に放り込んでこんおくのが目一杯ですが何かあった時に見返して役に立つことがありそうです。

これまでは出来ていませんでしたが、コラム100号で紹介したヘルスリテラシー教育と『5W1H』を意識して大量の情報を取捨選択、比較検討していくことを心がけます。特にWHOとWHY、誰が何の為にこの情報を発信しているのかを意識します。

最後に運動ですが、母は90歳になった時でも家の中ですがよく歩き、ベッドは使わず布団に寝て起き上がり、階段を何度も昇り降りして、段差だらけの中でたまに転けながら筋肉をしっかりキープしていました。筋力を持続することは家の中でもできるのだと感心して見ていました。(しかしながら毎日作っていた、父への新鮮野菜ジュース最後の5年間は、認知症で作る事を忘れました。)百人百様、人それぞれいろいろな考え方があり、人に何を言われようと自分に一番合ったやり易い方法を選んで動けば良いです。
私は100歳を目標、いや、父を超えて110歳を目標に生きたいと思います。
体が第一の資本ですから、自分の寿命と元気に動ける目標を定めて、
少しくらい無理ではあってもその目標に沿って、いろいろな計画を立てて行きます。
ヘルスリテラシーを学びながら、ジョブズの悔しさを思い起こして。 

(ご参考:ジョブズのスピーチ https://youtu.be/jQiMgo7zrlU

テック産業アナリスト のと裕行でした。 
ありがとうございました。

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